愛宕山鉄道アーカイブ 史料編

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愛宕山鉄道 新聞広告

開通 愛宕電車 開通 愛宕電車
(京都日出新聞 昭和4年4月12日付朝刊より)
愛宕山ケーブル 本日開通 愛宕山ケーブル 本日開通
(京都日日新聞 昭和4年7月26日付朝刊より)
愛宕大スキー場 愛宕大スキー場
(京都日日新聞 昭和5年1月4日付朝刊より)

愛宕山鉄道 スタンプ

愛宕ケーブルスタンプ 愛宕ケーブル(京都電灯50年史より)
愛宕山駅スタンプ 愛宕山駅(京都電灯50年史より)
愛宕スキー場スタンプ 愛宕スキー場(京都電灯50年史より)

新聞記事

愛宕のお山にハイカラな乗物 愛宕のお山にハイカラな乗物
登山ケーブル全線竣工しきのふ華かに開通式挙行
愛宕山鉄道株式会社では昨年六月から工事中であつた登山ケーブル線がこの程完成したので二十七日午前十一時から山上愛宕駅前で全線開通祝賀式を華々しく挙行した。 佐上知事、品川内務部長、土岐市長、安川助役等の対市関係者並に横田京都商工会議所副会頭をはじめ府下の財界有力者其他来賓二百余名出席したが 定刻より約二時間遅れて午後一時式を開き風間社長の式辞についで佐上知事、土岐市長、横田副会頭等の式辞があって式を閉ぢ 山上の遊園地にて模擬店を開催、海抜二千余尺の山上の涼風にひたりつつ一同歓をつくして午後二時過ぎ閉式した。 新設されたケーブル線の工事概要は別項の如くで同社では今夏中愛宕山で左の諸計画を実行する由である。
△愛宕神社千日詣り(七月卅一日八月一日)両日終夜運転
△山上テント村(自八月二日至八月十八日)

工事の概要
【軌道】線路延長一哩三分二厘、両端高低差六三八、三八米、軌道三呎六吋、隧道六ヶ所 【電車線路】方式架空単線式、電圧交流二二〇ヴォルト 【車両】両数二両、定員八四名 【工事】着手昭和三年六月末日、工事竣工昭和四年七月二十日、営業開始昭和四年七月二十五日
(京都日日新聞 昭和4年7月28日付朝刊より)
愛宕山の奥に立派なスキー場 愛宕山の奥に立派なスキー場
ケーブルがついて楽になった愛宕神社より約五丁奥、南北に走った谷間のスロープ、昨年の夏ふとこの場所を発見したのは八木町の山岳愛好家福島君であった。 スキーヤーとしても立派な腕を有つてゐる同君は雀躍して師事する中山二中校長に測量の結果を報告したところがこのスキー王もスロープ、雪量ともに理想的だとして 同氏指導のもとに開拓し漸くこの十日ごろ完成することとなった。土着の人の話は春三月中旬ごろまで雪は絶えぬさうである。 今年も去月二十三日三寸の初雪を見た。例年三尺の積雪を見ると云うから愛宕電車の割引と相俟ち、スキー場に恵まれぬ京都の好き者にとって絶好の福音とならう。
(京都日日新聞 昭和4年12月4日付朝刊より)
愛宕山ホテル竣工 愛宕山ホテル竣工
予て愛宕山鉄道で工を急ぎつつあった同社山上遊園地内の愛宕山ホテルは愈々完成し、来る廿日から営業する筈であるが、同ホテルは海抜九百二十四米の山頂に擁立して俗界を忘れ去る様な山の霊気に包まれて、珍しい今年の暑さを雲海の上から眺められるだらう、茲屋は洋室十五、和室一の平屋建で狭い乍も娯楽場、浴場その他衛生設備が備わってゐる。
(京都日出新聞 昭和5年7月19日付朝刊より)

日本地理大系7「近畿編」より

日本地理大系 愛宕山鉄道鋼索線
清滝川を挟んだ洛西の幽邃境清滝公園を起点とし、愛宕山上に通ずるもので、水平距離一里三分二厘。規模の雄大なる東洋一の称がある。頂上終点愛宕駅までに隧道六ヶ所、橋梁六ヶ所あり。山頂にも遊園地あり眺望佳絶にして京洛は勿論丹波滋賀大和の地方まで手に取る如く一望に收め得べく。此処に愛宕神社あり。火伏の神として崇敬され、全国よりする宝旨四季絶えずといふ。

参考文献(書籍のみ)

  1. 京都電灯50年史(昭和14(1939)年発行)
  2. 日本地理大系7「近畿編」(昭和4(1929)年発行)
  3. 京都日出新聞 昭和4(1929)年4月12日付朝刊、昭和5(1930)年7月19日付朝刊
  4. 京都日日新聞 昭和4(1929)年7月26日付朝刊、昭和4(1929)年7月28日付朝刊、昭和4(1929)年12月4日付朝刊、昭和5(1930)年1月4日付朝刊

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