愛宕山鉄道は今　清滝遊園地編

	愛宕山鉄道は清滝に遊園地を２ヶ所建設しましたが、そのうちの１つは清滝駅の直下、清滝川沿いにありました。この写真はその跡と推定される場所を撮影したものですが、道路と敷地をむすぶ階段と基礎の一部以外は何も残っていませんでした。
	清滝に２ヶ所あった遊園地のうち、メインとなる遊園地は金鈴橋のほとりにありました。ここは現在駐車場となっています。この遊園地には、すべり台、ブランコ、鉄棒のほかサル山もあり、子供たちで賑わったということです。
	清滝のメインとなる遊園地の奥には、テニスコートとローラースケート場がありました。写真はその跡と思われる場所を撮影したものですが、当時をしのばせるものは何一つ残っていませんでした。
	関西電力清滝発電所です。この発電所は京都電灯時代に建設された水力発電所で、愛宕山鉄道の電力供給源でもありました。右手奥には清滝遊園地の目玉の一つであった滝が残っていますが、巨大な管で覆われてしまっているのは残念です。
	清滝川と猿渡橋です。川の左側に料理旅館も見えます。愛宕山鉄道や親会社の京阪電気鉄道は、大阪・天神橋や十三から愛宕嵐峡下りや愛宕清滝京都回遊といった回遊切符を発売して積極的に旅客誘致を行っていました。
	金鈴橋の北側の清滝川には水泳場もありました。夏には多くの子供たちでにぎわったことでしょう。

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